図書館の水脈

2004年6月27日 読書
ISBN:4840110689 単行本 竹内 真 メディアファクトリー 2004/04 ¥1,050

またもや竹内真。
買うつもりはなかったんだ、買うつもりは……。
浜松町のBOOKS談にて、目に付いた瞬間手に取っていた。
同じ人の本ばかり買ってしまうのは悪い癖だと、この前思ったばかりなのに。

この本の登場人物は、皆本に突き動かされる人たち。
主として、村上春樹氏の作品を軸にして話は進む。
だから、村上作品をもっとしっかり読んでいればもっと面白かったのかな、と思う。
特に『海辺のカフカ』
僕は『ノルウェイの森』しか読んでいなかった(しかももう6年前で記憶も曖昧)ので、いまいち入り込めなかった感。
未読者でも路頭に迷わないよう、作中に補足程度の内容は書き込まれているけれど。

後半の舞台が四国に移るのは、四国出身としては嬉しく、興味深いところ。
でも、少しやり方が雑だな、と思わずに居られなかった。
そりゃ、四国は舞台であるだけで大筋には絡まないから、仕方がないことなのだが。

「誰かが知らないところで、誰かを救っている」と言うのは全く同感。
僕は救われたとまで言わなくても、影響はかなり受けている。
本が好きになったのは岡田淳さん、文を書くのが好きになったのはさくらももこさんのおかげです。

この本のメインキャラクターは、ワタルとナズナ。
ワタルと言えば、この人の別の作品にもいたなー、と思っていたら。
芦花公園ってことは、何区だっけ。
双子の兄?
兄は料理の修業中?
適当に作る料理がとても美味しい?
車の運転が大好き?
なんだ、同一人物じゃないですかー。
兄の行方がわかっているあたり、こっちのが時としては後みたいだけど。
じゃ、当時の彼女とはどうなったんだと。

自転車少年記

2004年6月17日 読書
ISBN:410468001X 単行本 竹内 真 新潮社 2004/05/25 ¥1,995

竹内真さんとの出会いは、2年前の京都駅。
ぷこ嬢(お気に入り参照)に遊んでいただいた帰り、京都駅の小さな本屋で「暇つぶしに……」と買い求めた『カレーライフ』が初めてだった。

南房総の新興住宅地、風の丘団地。
自転車に乗る練習を始めた昇平は、勢い余って急な坂を下り、坂下の家に突っ込んでしまった。
これを機に坂下の家の息子、草太と仲良くなった昇平は、2人で、また後に知り合うことになる仲間と様々な苦難と冒険を乗り越えていく。
自転車と共に。

自転車って、子供にとってとても大きな存在だと思う。
自分の行動範囲が驚くほど広がる。
三輪車では見えない世界がいくらでも見られるようになる。
そんな、殆どの人が体験しているであろうことがテーマだから、はじめの頃は懐かしさを感じながら読めた。
ストーリーは少し端折りすぎかな、と思うところがある。
時が経つのがかなり早いので、どんどん進めないと収集がつかないのだ。
その分、軽快に進んでいき、読みやすいというのもあるけれど。
2段構成で400ページ近くあるし。
だから、満足できないボリュームだということはない。

この人の本の好きなところは、主人公が何歳でもしっかり「青春」というものを描き出してくれるところ。
これは昇平が4歳の時から話が始まるのだが、最後は三十路近くまで成長する。
この年代の主人公だと、サラリーマンの悲哀や疲れみたいなものが少しは話に現れるのだが、この人に限ってそれがないのだ。
いくつになっても、少年らしい主人公が描き出されて、読んでいるほうもわくわくしてくる。
「現代らしくない」「爽やかすぎる」と思うこともないとは言わないが、「綺麗すぎない」のであまり気に止めないでいられる。

自分と、自転車の思い出と言えば。
初めて乗ったときは、ブレーキの概念がなくていきなり壁に衝突した。
それから早18年。
交通事故も二人乗りも経験し、今までも今でも通学、遊び、交通費削減と大活躍の自転車。
今日も自転車で20分ほど先の駅まで往復してきた。
きっと、僕も一生手放せそうもない。
4代目の今の自転車は、目印に高校のステッカーが貼られたまま、僕を助けてくれている。

ネバーランド

2004年6月11日 読書
ISBN:4087475778 文庫 恩田 陸 集英社 2003/05 ¥540

最近は恩田陸ばかり読んでいる。
1人の作家にのめりこむと、他をあまり読まなくなるのは悪い癖だ。

地方の名門進学男子校。
その寮である松籟館。
とある年の末、続々生徒達が帰省する中、4人の少年がここで過ごすことになった。
クリスマスの晩に始めた「1つの嘘を織り交ぜた告白」のゲームを通し、少年たちは自分の境遇と直面する。

恩田陸の話は、ファンタジーの雰囲気を漂わせるものが多い。
学園物もそのようなものが多いのだが、これは少しだけ色が違う。
ふとした切欠をもとに、少年達の心の謎を解き明かすようになっている。

何と言うか、苦い。
もちろん、こんな境遇の持ち主が偶然一堂に会するなんてことが奇跡に近いのだけれど。
客観的に見るとその苦さには差があるように思うが、自分がその立場に置かれるとなると、きっとどう対処したらいいかわからない。
そんな感じ。
苦いんだけど、それを噛み締めながらもストーリーは意外とほのぼのと進む。
子供っぽさと大人っぽさ、それに自分らしさを加えた4人の少年は、どんどん僕を引き込んでくれた。

1つのストーリーの中に4つの短編が複雑に織り込まれているような感じ。
1番始めの謎に対する答えには少し拍子抜けしたが、もともとそれがメインの話ではないし。
彼らが成長していくのが見て取れる。
この話の続編があったら読みたい。
何だか、全員の卒業まで見届けたい気分。

しかし、この人の学園物を読むと、懐かしくなると同時に寂しくなる。
もう自分が高校の時に戻れないと言うか、高校生らしい心を持った自分に戻れないと言うか。
劇団四季 CD ポニーキャニオン 1985/04/21 ¥5,744

CATS』の舞台を観る夢を見ました。
2年前に見に行き、最近CDを買って聞きまくっていたからだと思います。

布団に入って寝転がって観ていた。
客席がパラパラしか埋まっていなかった。
夜という設定なのに、快晴の湖畔というセットだった。
全員猫の格好をしていなかった。

ここまでは許せます。
でも。

ディミータ(犯罪猫マキャヴィティを恐れながら暮らす、美声を持つ美しい女性猫)役を演じていたのが、安田大サーカスのクロちゃんだったのがどうしても許せません。
いや、確かに高くて可愛い声持ってますけど。
ISBN:456203761X 単行本 乾 くるみ 原書房 2004/03 ¥1,680

出版社に勤めている先輩から
「これは凄いぞ、読んどけ!」
と薦められた。
その時一緒に居た友達が「じゃあ買います!」と言ったので貸してもらい、読了。

1980年代の夏、鈴木夕樹と成岡繭子は出会った。
お互いは出会った日から惹かれあい、いつしか恋人同士となる。
繭子の望むように夕樹は接し、繭子も夕樹の思いに答える。
2人はずっと幸せに過ごすように思えた……。

SIDE-AとSIDE-Bに別れているこの本。
SIDE-Aでは「繭子、贅沢な女だなー」とか「夕樹、健気だなー」とぼんやりした感想を持ちながら読み進める。
けれど、幸せそうな二人の甘い生活っぷりに砂糖菓子でも噛み砕く思い出読む一方、微笑ましくもあった。
SIDE-Bに移っても、甘い様子が続き、「何だこれは。ただの恋愛小説か?」と思いながら読む。
ラストのほうは展開が変わってきて、「あぁ、こんな終わり方か。別に普通の本だよな」と思いながら読み……

最後の2行で、度肝抜かれた。
え?ええ?えええ??
な、何で?何これ?

わけがわからなくなり、先輩に会った時に頼み込んでどういうことか教えてもらった。
ヒントを教えてもらって改めて読み返してみると、文章中に隠されているトリック?が見つかる見つかる。
この行動はそういうことだったのか、と、どんどん納得させられる。
2回読了して、やっとすっきりした気分になり、凄い本だなと思わされた。

ページ数は並。
文章は平易なので3時間もあれば読めます。
でも、2回読み返すことになるかも。
1回で謎が解けたら凄いと思います。
午前に取次のT社の説明会。
人事の方から先輩社員の方とか、多くの人から話を聞かせてもらった。
が、予め用意してあるメモを読んでいるのがまるわかり。
不自然に下ばかり向くし、棒読みに近いし。
でも、それで特に悪印象ということもなかった。
事業はとても興味あるし、受ける気は満々。

そして、13日に説明会に行った別のT社から、書類選考通過の知らせをもらった。
面接、21日なんて時間がない。
どのように情報集めて対策立てようか。
明日、あさって締め切りのESを1枚ずつ抱えているというのに。
毎週火曜の晩は、就職講座。
最近は専ら模擬面接で、僕はほぼ毎週やってもらっている。

今日はO社を想定して模擬面接。
面接官(講師1+学生4、うち3人は出版や取次で内定あり)の助言。

・まじめぶるな
・エピソードのインパクトが薄い
・話しなれてきているせいか、話をすべて覚えてしゃべっているように聞こえる
面接官に喧嘩売るな。逆切れするな

悪い癖である。
はじめはおとなしいくせに、調子が乗ってくると無意識のうちに言い負かそうとしてしまうのだ。
今日はかなり抑えたので「逆切れしなかったのはよかった」と言われたが、こんなこと言われる時点でどうかと思う。
本番は23日。
O社は本当に行きたいので、失敗したくない。
地元の合同企業説明会に行ってみた。
会場はサンメッセ香川。
高松駅からバス30分、430円なんてひどすぎる。

どうもしっくりこない。
時期が時期というのもあるだろうが。
いいなー、と思った企業もいきなり「ES締め切りはあさってです」とか言われて、とてもそんな余裕がない。
ひとつ、書店だけは受けてみるつもり。
就職試験は8月だし。
朝10時からS社の説明会。
最寄駅が、高徳線の栗林公園北口。
僕は予讃線沿いなので、高松で乗りかえる必要がある。
快速サンポートで高松に着き、さぁ乗り換えようかと思ったら、次の高徳線は37分待ち。
駅のホームでのんびりと新聞を読みながら過ごす。

説明会は単調に1時間半。
会場を見渡すと、同じ高校の友達がいるわいるわ。
180人しかいないうち、4人も見つけてしまった。
1人はいい印象が無いので気付かないふりをしていたが。

一緒に昼ご飯を食べながらのんびり。
最終で某大手金融を落とされて立ち直るのに時間のかかったI。
僕と同じく、1次面接で落とされつづけているKさん。
最近就職活動をはじめたばかりのTさん。
何と言うか、就活もパターンは人それぞれ。

僕は最後のグループなので、3時間半待った後面接開始。
3:5の集団だった。
はじめ自己PRしてから、討論してもらうと聞いていたが普通の集団面接になった。
また早口。早口。早口。
キャラがでなかったなー。
相変わらず、自分をよく見せようとしている。
面接の場に行くとこうなる気がする。

一緒に受けた人と、電車で最寄駅まで帰る。
今、うちの地元では祭りをやっているのだが、友達が1人も予定が合わなかったのでピンで行った。
スーツなのも厭わず、烏賊焼きを食べ、りんご飴を買い、かき氷を貪る。
ああ、幸せ。

いずこへ還る?

2004年5月14日
羽田空港行きのモノレールの中。
窓際の席に座って外を見ていると、不意に頭の中で曲が流れた。

何で中島みゆきの「成人世代」なんだ。

まだ終わってない。
まだ終わってないって。
まだ終わってないんだってば。
朝からZ社の筆記に。
11日までに本社に履歴書を遅れとのお達しがあったが、すっかり忘れていた。
昨日問い合わせると「会場に持ってきてください」とのこと。
無事受けることができて一安心。
内容は、かなり簡単。
漢字が多かったのは僕には嬉しい限り。
でも、これ差がつかんぞ。

それから大学に寄って、羽田空港に。
明日は地元でS社の説明会兼面接。
高松空港行きの飛行機は何故か昼下がりにない。
17:10のANAのチケットをスカイメイトで取り、のんびりと待つ。

飛行機に乗るとすぐ熟睡。
ジュース飲みたかったなー。

到着。
母に迎えにきてもらっていたので、そのまま高松駅前に送ってもらう。
K社のESが今日消印有効なので、郵便局前のマクドナルドで書くつもりだった。
僕の住んでいる町の集配局は、ゆうゆう窓口が20時で閉まるのであまり使い勝手がよくない。

母に先に帰ってもらって、取りかかる。
ふと、筆箱とクリアファイルを探して、気付く。
「……証明写真、東京に忘れた。」

家に帰ろうとする母に急いで電話し、引き返して迎えに来てもらった。
さようなら、K社。
僕の入っているサークルにも、Webサイトがあり掲示板が設置されている。
この前、こんなことを書き込んだ。

-----------------------------
Eちゃんのバイト先は、うちの目の前と推測。俺もパフェ食べに行きます。
-----------------------------

その後に続いたレス。

-----------------------------
ぼの(仮名)さんの「俺」にいまだに違和感を感じる。どうも自分のことを「うち」とかいってそうな気がして・・・。俺がもってる方言のイメージなんだろうけどね。
-----------------------------
ぼのさんは「ぼく」でしょう
-----------------------------
いやいやぼのさんは実は「俺さー」が多いんですよね(?_?)みんな観察がタリナイナー(^0^)
-----------------------------

ちなみに、普段から一人称は「俺」だ。
Webでは大抵「僕」を使っているが、話し言葉ではそうである。

しかし僕は、大学に入るまでは自分のことを「俺」となかなか呼べなかった。
小中までは「僕」だった。
高校に入って、流石に「僕」は子供っぽいような大人しいようなイメージが湧いた。
書くのはいいが、話し言葉ではどうかな、と。
でも、高校にも小中の友達が多くいたので、急に変えたと思われるのが嫌だったのだ。

……どんだけ自意識過剰なんだか。
午前はT社の説明会。
10時だったのに、最寄り駅に着いたのが9時45分。
そこから徒歩10分。
だが、地図が分かり難くて方向音痴の僕にはかなり辛い。
仕方なく、タクシーを利用。
渋滞しかかっていたが、何とか間に合わせてくれた運転手さんに感謝。

前々から興味のあった会社なので、説明会に参加してもっと行きたくなる。
この時間帯は13人しかいなかったので、質問しておかなければやばいと思い、部署に関して1つ質問。

帰り道を歩いていると、この日記を知っている友達から電話。
昨日掲載した一行日記を見て心配になったらしい。
迷惑かけてすまぬ。
けど、かなり救われた。

……最寄り駅までの道を間違えて逆方向をずんずん進んでなかったら、きっともっと救われた。
30分もかかってしまった。

午後は、別のT社の説明会。
単純明快な地図を持っていたので、迷わず着く。
お堅いイメージを持っていたのだが、ゲームソフトまで作っていたことを知って驚く。
かなり形式ばった説明会だったが、好印象。
驚くほど福利厚生が充実しているのも魅力的だ。

家に帰って。
うちの地元は、5月の第3土曜日に祭りがある。
8割冗談のつもりで、今は京都に住む地元の友達に
「明後日祭り行かんの?俺就活で帰ってるし。」
と電話してみた。
すると、
「考えてみるけど、9割無理やと思ってくれ。」

……真剣に考えてくれるとは思ってもいなかった。
無理でも、1人でスーツ姿で行って、たこ焼き食べながらブラバン見てこようかね。

5月13日の日記

2004年5月12日
自分の首をピアノ線で絞めてる。
折角の日曜日は雨模様。
そんな中、O社の筆記試験に向かう。

集合から終了まで3時間半の長丁場。
英語が単独問題で出題されていて焦った。
落ち着けば、そう難しい英文ではなかったが……。
国語では久しぶりに古文を解く。
3年ぶりくらいではなかろうか。
擬古文なら、昨年樋口一葉を少し読んだのだが。

しかし問題は、作文。
テーマ「参考書と私」
……さすが教育系出版社。
80分で800〜1600字。

英語検定や漢字検定は持っているが、参考書を思い切り活用したとは言えない。
大学受験の際にはそれなりに使ったが。
でも、「受験・資格」→「参考書を使って成功」→「○○を学んだ!」なんて定型文みたいな内容は書きたくない。

漢字辞典にのめりこんだ経験から、無理矢理吹奏楽に繋げてみた。
文は、原稿用紙4枚目に踏み込まないわけにいかないと思ったので、1300字くらいに収めた。
さぁ、吉と出るか凶と出るか。

再度。

2004年5月8日 演劇
やはり、周りが見えなくなるらしい。

『ユタと不思議な仲間たち』、また見に行きます。最後のウィークリーマチネの日。
原作やセリフ、舞台での設定が全部わかっているので、初めて見た時と見え方が違うはず。

やっぱり楽しみです。
A社の説明会で新宿に。
説明会だけだと思っていたのに、筆記試験が行われてびっくりした。
言語と非言語だったが、制限時間には十分間に合う内容。
朗報が届くといいのだが。

家に帰ってのんびりしていると、K氏から電話で夕飯に誘われる。
彼が「愚痴を吐きたい」と言うのはかなり珍しい。
普段、僕から夕飯に誘って散々就職活動の愚痴をこぼしている。
しかもかなりの頻度で。
たまにはその恩に報いなくては。

合流すると仄かなアルコール臭。
仕事の関係で、16時ごろから呑んでいたらしい。
僕はそんな印象を持っていなかったのだが、本人曰く「酒に弱い」
リキュールやカクテルにかじっていたので、強いものと思い込んでいた。

結局、殆ど愚痴を聞くことはなかったような気がする。
借りていた本をまとめて返し、お互い気に入っている竹内真さんの本を貸し、雑談。
K氏は「それで十分」と言っていたが、良かったのかなー、と。

日々、プレッシャーと闘いながら勉強の日々らしい。
こんなことしか言えないけど、のんびりさも忘れずに頑張ってください。
友達と就職談義。
町田のサイゼリヤでご飯食べながら、履歴書を見てもらったり、次の面接の対策を練ったり。
友達はもう内定をもらっているのだ。
自己PRのアドバイスなど適確でありがたかった。

しかし解せない会話があった。

友「私ね、ぼの(仮名)くんは地元帰って就職したほうがいいんじゃ、て思うの。」
ぼ「追い帰すん?」
友「ううん、そうじゃなくて。ぼのくんは変に大企業とか入ったら不幸になるタイプだと思うのね。」
ぼ「そうかなぁ……。」
友「ついていけなくて、病みそう。自分のペース守れるとこじゃないと。」
ぼ「……。」
友「うちの弟もお母さんも『ぼのくんは四国帰ったほうがいいんじゃ』て言ってるよ。」

…………。

弟さん、大学で15分程度しか話したことがありません。
(姉弟揃って同じ大学)
お母様、お会いしたことすらありません。
どう話が伝わっているのだろうか。
家族間で僕の話はよくするらしい。
マイナスイメージはあまり伝わってないらしいので良いが。
家族全員で僕の声真似、喋り方の真似をする以外は。

友「今日ぼのくんの就職相談に付き合うって話したら、お母さんが『私も行きたい、暇だし』って言うんだ。」
ぼ「ふ、ふーん。」
友「弟もね、『またぼのくんに会いたい』って言ってたよ。」
ぼ「それは光栄なことで。」
友「うちのおばあちゃん愛媛の人だから、同じ四国の人に会うと喜ぶよ。」
ぼ「……今から乗り込んだほうがいいんじゃ?いっぺんに全員の望み叶うよ。」
友「それはダメ。うち散らかってるから。」

どうしろと。
A社(小売)のESを書かなければならないのだが、店舗改革案を出さなければならない。
視察にGO。

ショッピングセンターに、中高大学生を呼び込むにはどうすればいいのかな……。
駅前ならいいのだが、ほとんどが郊外というのがネック。
ISBN:410113507X 文庫 三浦 哲郎 新潮社 1984/09 ¥420

一度興味を持つと、極めたくなる性質は健在。
amazonで、原作本と劇団四季のCDも購入。

『ユタと不思議な仲間たち』の原作は昭和46年初版なので、もう33年前。
読んでみる。
舞台では5人(ペドロ、ダンジャ、ゴンゾ、モンゼ、ヒノデロ)しか登場しない座敷わらしたち、原作ではさらに4人(ジュノメェ、トガサ、ジンジョ、ジュモンジ)加わる。
しかし、殆ど物語に関わらないのが悲しい。

えーと、ユタ、原作のほうが生意気です。
村に化石の調査で泊まりに着ていた女子大生がいたのだが、「女が化石の調査?」と。
ま、当時の感覚にはこういうのがあったんだろう。

そして、聞きにくいことも直球でぶつけてくれる子供のようです。
「わだ わだ あげろじゃががい」
と言う言葉はこの物語ではかなり重要な言葉なのだが、元の意味は
「僕だ 僕だ 開けてよ お母さん」
座敷わらしたちにその意味を聞いたあとに、
「でも、ペドロたちにお母さんはいなかったんだろ?」
とはっきりのたまってくれた。
お前、ペドロたちが間引きされた赤子だと聞いただろう、と。

でも、ユタが村に受け入れられていく様子は原作のほうがよくわかる。
目標のために向かっていく姿も、こっちのほうがひたむきに感じる。
どっちにしろ、憎めないキャラだと思う。

CDのほうは、やはりダンスがないのが寂しいところ。
でも、歌詞がついてくるので、舞台で見ただけではよく聞き取れなかった言葉などがよくわかって良い。
また、次に見に行く時にはもっと楽しめそうだ。
ずっと歌詞カードを見ながら一緒に歌っている自分がいる……。

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