ISBN:4309015522 単行本 中村 航 河出書房新社 2003/06/11 ¥1,365
この人の本は前から気になっていたのだけれど、財布に余裕のなかった2004年にはなかなか手が出なかった。
2004年暮れ、やっと購入。
妻の友人の夫であり、主人公の「義理の友達」という不思議な関係である吉田君が、突然置手紙を残して家出した。
それをきっかけに始まる、2組の夫婦の不思議な旅と夏休み。
とても柔らかく、心地良い文を書く人だと思う。
2組の夫婦の離婚問題を巡る話になってしまうのに、何故だか重苦しい雰囲気が1秒たりとも漂わない。
全くハラハラしないのだ。
それは、登場人物全員のやること為すことが全て、小気味良いからだろう。
いたずら心ではないのだが、丁度良いサプライズを含んでいると言うか。
そして、ちょっとずつこの2組の夫婦の仲の良さ、愛情が染み渡ってくるからだと思う。
砂糖菓子を噛み砕くような甘ったるさではなく、冬からだんだん春になるような、そんな感じ。
登場人物が全員本当にいい人で、終始笑顔で読み進めることができた。
派手なストーリー展開はないけれど、爽やかな印象を残してくれるこの1冊。
心がすさみそうな時に読むと、いい気分になれそう。
各々がやっていること、考えていることに、絶対の自信を持っていて。
どんなに不思議な問いでも、「意味がわからない」と切り捨てず真剣に考えてくれて。
深刻な問題を解決するために、一見ふざけた勝負をもちかけることができるような。
そんな仲間って、完璧だと思う。
この人の本は前から気になっていたのだけれど、財布に余裕のなかった2004年にはなかなか手が出なかった。
2004年暮れ、やっと購入。
妻の友人の夫であり、主人公の「義理の友達」という不思議な関係である吉田君が、突然置手紙を残して家出した。
それをきっかけに始まる、2組の夫婦の不思議な旅と夏休み。
とても柔らかく、心地良い文を書く人だと思う。
2組の夫婦の離婚問題を巡る話になってしまうのに、何故だか重苦しい雰囲気が1秒たりとも漂わない。
全くハラハラしないのだ。
それは、登場人物全員のやること為すことが全て、小気味良いからだろう。
いたずら心ではないのだが、丁度良いサプライズを含んでいると言うか。
そして、ちょっとずつこの2組の夫婦の仲の良さ、愛情が染み渡ってくるからだと思う。
砂糖菓子を噛み砕くような甘ったるさではなく、冬からだんだん春になるような、そんな感じ。
登場人物が全員本当にいい人で、終始笑顔で読み進めることができた。
派手なストーリー展開はないけれど、爽やかな印象を残してくれるこの1冊。
心がすさみそうな時に読むと、いい気分になれそう。
各々がやっていること、考えていることに、絶対の自信を持っていて。
どんなに不思議な問いでも、「意味がわからない」と切り捨てず真剣に考えてくれて。
深刻な問題を解決するために、一見ふざけた勝負をもちかけることができるような。
そんな仲間って、完璧だと思う。
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