ちゃれんじ?

2004年8月5日 読書
ISBN:4408534544 単行本 東野 圭吾 実業之日本社 2004/05 ¥998

好きなものって、いくつになっても見つけることが出来るし、いくつになっても好きなままなのかもしれないと思う。
僕も結局、高校から始めた吹奏楽をやめられず(やめる気もなく)。
8歳の時に急に好きになった漢字も、まだまだ大好きで読めない漢字なんかあると本気で悔しがり、辞書を引いたりしてしまう。

これは作家の東野圭吾氏が、44歳でスノーボードにのめり込んでしまい、それについて書いたエッセイ集。
スノーボードをするためにスキー場を駆け巡り、どんどん腕を上げていく様子が見て取れる。

この人のエッセイは『あの頃ぼくらはアホでした』(集英社文庫)で笑い転げたのですごく期待していた。
ものすごくはしゃいでいる東野氏、こんな東野氏に出会えるとは(笑)
締切のことを気にかけつつ、どうやってやり過ごそうかを考えながらスノーボードに精を出す東野氏を見てると、だんだんカッコよく見えてきたのは何故だろう。
何でも、1つのものに熱中している人ってやっぱりカッコいいと思う。
「格好良い」じゃなくて「カッコいい」なのだ。

途中、思いもがけない事態に巻き込まれる東野氏。
けれど、出版社のほう要望もあり、さらに大技に挑戦したり、精力的な活動を読んでいるとこっちも楽しくなってきてしまう。
僕は2年前に初めてスキーに行き、ウインタースポーツに向かないことを確認したが、読むウインタースポーツを楽しませていただいた。
短編小説も数編入っており、小説のファンの人も楽しめる内容だと思います。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索