ISBN:410468001X 単行本 竹内 真 新潮社 2004/05/25 ¥1,995
竹内真さんとの出会いは、2年前の京都駅。
ぷこ嬢(お気に入り参照)に遊んでいただいた帰り、京都駅の小さな本屋で「暇つぶしに……」と買い求めた『カレーライフ』が初めてだった。
南房総の新興住宅地、風の丘団地。
自転車に乗る練習を始めた昇平は、勢い余って急な坂を下り、坂下の家に突っ込んでしまった。
これを機に坂下の家の息子、草太と仲良くなった昇平は、2人で、また後に知り合うことになる仲間と様々な苦難と冒険を乗り越えていく。
自転車と共に。
自転車って、子供にとってとても大きな存在だと思う。
自分の行動範囲が驚くほど広がる。
三輪車では見えない世界がいくらでも見られるようになる。
そんな、殆どの人が体験しているであろうことがテーマだから、はじめの頃は懐かしさを感じながら読めた。
ストーリーは少し端折りすぎかな、と思うところがある。
時が経つのがかなり早いので、どんどん進めないと収集がつかないのだ。
その分、軽快に進んでいき、読みやすいというのもあるけれど。
2段構成で400ページ近くあるし。
だから、満足できないボリュームだということはない。
この人の本の好きなところは、主人公が何歳でもしっかり「青春」というものを描き出してくれるところ。
これは昇平が4歳の時から話が始まるのだが、最後は三十路近くまで成長する。
この年代の主人公だと、サラリーマンの悲哀や疲れみたいなものが少しは話に現れるのだが、この人に限ってそれがないのだ。
いくつになっても、少年らしい主人公が描き出されて、読んでいるほうもわくわくしてくる。
「現代らしくない」「爽やかすぎる」と思うこともないとは言わないが、「綺麗すぎない」のであまり気に止めないでいられる。
自分と、自転車の思い出と言えば。
初めて乗ったときは、ブレーキの概念がなくていきなり壁に衝突した。
それから早18年。
交通事故も二人乗りも経験し、今までも今でも通学、遊び、交通費削減と大活躍の自転車。
今日も自転車で20分ほど先の駅まで往復してきた。
きっと、僕も一生手放せそうもない。
4代目の今の自転車は、目印に高校のステッカーが貼られたまま、僕を助けてくれている。
竹内真さんとの出会いは、2年前の京都駅。
ぷこ嬢(お気に入り参照)に遊んでいただいた帰り、京都駅の小さな本屋で「暇つぶしに……」と買い求めた『カレーライフ』が初めてだった。
南房総の新興住宅地、風の丘団地。
自転車に乗る練習を始めた昇平は、勢い余って急な坂を下り、坂下の家に突っ込んでしまった。
これを機に坂下の家の息子、草太と仲良くなった昇平は、2人で、また後に知り合うことになる仲間と様々な苦難と冒険を乗り越えていく。
自転車と共に。
自転車って、子供にとってとても大きな存在だと思う。
自分の行動範囲が驚くほど広がる。
三輪車では見えない世界がいくらでも見られるようになる。
そんな、殆どの人が体験しているであろうことがテーマだから、はじめの頃は懐かしさを感じながら読めた。
ストーリーは少し端折りすぎかな、と思うところがある。
時が経つのがかなり早いので、どんどん進めないと収集がつかないのだ。
その分、軽快に進んでいき、読みやすいというのもあるけれど。
2段構成で400ページ近くあるし。
だから、満足できないボリュームだということはない。
この人の本の好きなところは、主人公が何歳でもしっかり「青春」というものを描き出してくれるところ。
これは昇平が4歳の時から話が始まるのだが、最後は三十路近くまで成長する。
この年代の主人公だと、サラリーマンの悲哀や疲れみたいなものが少しは話に現れるのだが、この人に限ってそれがないのだ。
いくつになっても、少年らしい主人公が描き出されて、読んでいるほうもわくわくしてくる。
「現代らしくない」「爽やかすぎる」と思うこともないとは言わないが、「綺麗すぎない」のであまり気に止めないでいられる。
自分と、自転車の思い出と言えば。
初めて乗ったときは、ブレーキの概念がなくていきなり壁に衝突した。
それから早18年。
交通事故も二人乗りも経験し、今までも今でも通学、遊び、交通費削減と大活躍の自転車。
今日も自転車で20分ほど先の駅まで往復してきた。
きっと、僕も一生手放せそうもない。
4代目の今の自転車は、目印に高校のステッカーが貼られたまま、僕を助けてくれている。
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