ISBN:410113507X 文庫 三浦 哲郎 新潮社 1984/09 ¥420

一度興味を持つと、極めたくなる性質は健在。
amazonで、原作本と劇団四季のCDも購入。

『ユタと不思議な仲間たち』の原作は昭和46年初版なので、もう33年前。
読んでみる。
舞台では5人(ペドロ、ダンジャ、ゴンゾ、モンゼ、ヒノデロ)しか登場しない座敷わらしたち、原作ではさらに4人(ジュノメェ、トガサ、ジンジョ、ジュモンジ)加わる。
しかし、殆ど物語に関わらないのが悲しい。

えーと、ユタ、原作のほうが生意気です。
村に化石の調査で泊まりに着ていた女子大生がいたのだが、「女が化石の調査?」と。
ま、当時の感覚にはこういうのがあったんだろう。

そして、聞きにくいことも直球でぶつけてくれる子供のようです。
「わだ わだ あげろじゃががい」
と言う言葉はこの物語ではかなり重要な言葉なのだが、元の意味は
「僕だ 僕だ 開けてよ お母さん」
座敷わらしたちにその意味を聞いたあとに、
「でも、ペドロたちにお母さんはいなかったんだろ?」
とはっきりのたまってくれた。
お前、ペドロたちが間引きされた赤子だと聞いただろう、と。

でも、ユタが村に受け入れられていく様子は原作のほうがよくわかる。
目標のために向かっていく姿も、こっちのほうがひたむきに感じる。
どっちにしろ、憎めないキャラだと思う。

CDのほうは、やはりダンスがないのが寂しいところ。
でも、歌詞がついてくるので、舞台で見ただけではよく聞き取れなかった言葉などがよくわかって良い。
また、次に見に行く時にはもっと楽しめそうだ。
ずっと歌詞カードを見ながら一緒に歌っている自分がいる……。

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