合宿2日目。

2003年8月23日
5時半起床。
と言うのは、6時から漢字テストがあるから。
睡眠時間3時間半だが遅刻してペナルティなんて受けたくない。

時間には間に合って、テストを受けてみる。
僕は漢字は得意だ。
漢字検定2級程度の問題なら、大抵はすぐに変換できる。
すぐにできなかったのも、ちょっと時間を置いて書いた結果。92点。
それなりに満足していると、講師が「点数を自分で発表してもらいます」と言う。
少し驚いたが、この講座のことなのでこんなこともあるか、と思い直し、発表。
コース1位ではあったが、新聞コースには94点、97点、99点と上位がゴロゴロいて、僕は全体では7〜8位くらいだったろうか。
全体1位だと商品がもらえるのだ。
少し羨ましくて、悔しかった、かな。

それから近くの中学校で体操、発声練習、ランニング。
グラウンドを走ったのは、何ヶ月ぶりだったんだろう。
僕は持久力がないので、マラソン等は無理をせず、完走を目標にする。
しかし、「下位20人は罰ゲームだぞー!」と叫ばれると全力で走らないわけにいかない。
ギリギリ罰ゲームかどうか、と言うとことでゴールしたが、結局罰はなし。
ひっかけか!
コース対抗リレーもあったが、僕は出ずに済む。良かった。

朝食後は他人紹介。
呼ばれたペアはステージ上でマイクを使い、発表。
僕は半分くらいのところで呼ばれ、昨日まとめたことを澱みなく、とは言えないが言いたいことはほとんど言えた。
ただ、僕が喋っていると所々で笑い声が起こっていたのが気になった。
ふざけたこと喋ってなかったのにな。
後で友達に「凄いよ!喋るだけで笑い取れるなんて美味しすぎる!」と言われる。
喜んでいいのかな。

終わるともう、12時半。
昼食の牛丼を掻きこみ、それからは近くの中学校体育館でコース対抗バスケットボール大会。
思った。何でや。
マスコミ講座の合宿にバスケが入っていることに疑問を感じずにいられなかった。

だが、始まってしまうと我々は単純なのである。
必死にボールを追いかけ、跳んだ。
勝つと全身で喜びを表現し、負けると心から悔しがった。
「コース対抗」というところがミソだろう。全員一致団結していた。
1勝3敗と言う結果で、男女総合で4位。
アナウンサーコースも4位で、一緒に後片付けの任務を負うことになったが、とても楽しかったのである。

僕は全員に配られたジュースの空缶をまとめて旅館に持って帰っていたのだが、途中で一部のグループが、歩いて10分ほどのところにあるコンビニにアイスを食べに行く、と言っているのを聞きつけたので僕も行った。
手に、大きなゴミ袋を抱えているのも意に介さず。
ジュースも買いこんで、冷たいチョコモナカを食べる。
最高に美味しかった。

宿に帰るとこの合宿唯一の長いフリータイム。
3時間も休憩できるのはこの日、この時間だけだ。
みんなは寝てたが、僕はアイスを買いに行って返ってくるのが遅れたのでもう1時間ちょいしか残っていない。
風呂に入って10分仮眠するにとどまってしまった。

夕食後はこの合宿のメイン、番組制作と面接本指導。
昨日の模擬面接の結果、僕は見事に雪国に送られた。
何故。けっこう上手く行ったと思ったのに。

番組制作班は、各コースから2〜3人。
これで、ニュース1本とCM2本、天気予報を作って上演するのだ。
映像は使えないので、劇のようになるが。
うちの班にはアナが男1人女2人、他の各コースから男女1名ずつ。
放送コースには、うちの学部の映像製作ゼミのゼミ長がいたのでとても心強い。

コンピュータウィルスについての報道をすることにし、新聞コースの2人がメールや携帯を駆使して情報を集めている。
この2人、1人は1年、もう1人は2年。
この講座は1、2年からは殆ど採らないのだが、厳しい審査を潜り抜けて入ってきた優秀な2人だ。
広告コースの2人がCM製作に頭を捻り、アナ、放送、出版の僕らは番組の段取りと天気予報について意見を出し合う。
出版コースには「ラ・テ欄」(テレビやラジオの番組表)を作る課題があったが、報道の内容が決まらないと書けないので明日頑張るしかない。

面接に呼ばれたので行く。
講座の名物講師2人が待ち構えていた。
まず、何故ここに呼ばれたのかを考えて、自己PRするように言われる。
昨日のは平凡すぎた気がする。
僕だけが持つ特徴、といえば…………声か?

自分の、図体と不釣合いな声を生かして、すぐに人に覚えてもらえる、コミュニケーションを取れるなどという自己PRを即興で考えてやってみた。

当然、ボコボコに叩かれました。
「君の声は確かに大きな個性だけれども、今のままだとマイナスにしか働かない」
「その声が変じゃない、と思っているならそれは大きな勘違いだ」
「もし公式の場で、初対面でこんな声で喋られたらふざけてんのかと思う」
「オカマみたいな声しやがって」
「もっと低い声出せないの?」

えーと、これ、地声です。
21年間この声と付き合っているものとしては、流石にショックです。
「低い声で喋る練習をするか、それを大きな個性ととらえて笑いを取るほうにしたほうがいい」と。
そうですか……。

あともう1つは、「緊張がありありと伝わってくる」と。
緊張しいなのはわかっている。
もっと場慣れしないと。
たぶん、こっちのほうが雪国に呼ばれた原因の殆どだと思う。
声については、今日自己PRで使ったから特に叩かれたんだろうな。

でも、そう思われることもある、と教えてもらったのは大きな収穫。
この声の上手い使い道を考えよう。

戻ってくると、報道の情報はかなり集まっていた。
CMも草案ができていて、天気予報も決定。
番組進行も粗方できていた。みんな凄い。
これから、小道具製作……というところで12時を回ったので、講師が作業を強制終了させた。
廊下や部屋を見回って、作業しているのが見つかるとマイナス5点という徹底ぶり。
明日が一番忙しい、と踏んだ僕は、同じ部屋だった新聞コースの子と報道の内容を少し話し合い、とっとと就寝した。

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