廊下。
2003年4月22日小さい頃は廊下が怖かった。
実家には家を横断する廊下があるのだが、日が暮れてくると先が闇に包まれてしまう廊下。雨戸を閉められてしまうと本当にどこまで続いているのかわからない。すぐそこに終点があるのはわかりきっているのに、何だか吸い込まれてしまいそうで電気をつけるまで決して先には進まなかった。電気のスイッチのところまでは目を固く瞑っていくありさまだった。この癖は今でもあまり抜けず、時に手探りでスイッチを探しながら壁に頭をぶつける。
けど昼間は、廊下は格好の遊び場だった。
年端もいかないころは友達と走り回り、高知に住んでいた頃に買ったよさこい踊りで使う鳴子を持って踊り狂ったり、キャスター付きの椅子で滑って遊んだ。どれも今では恥ずかしくてできない。
そのため今の、通り道以外での廊下の使い方。
この廊下は大きな窓にも面していて、東側を向いている。だから日光は入ってきやすく春などとても暖かい。ゴザや座布団を数枚運んできて上に寝転び、菓子や茶を口に運びながら本を読む時などとても心地よい。この窓から見える場所に母がよくチューリップやパンジーなど植えるので見目も良い。デデポポのいる木はここからは見えないのだが。
また、大きな窓を開けるとこの廊下は縁側に早変わりする。蚊がわく前にここで、七輪を持ち出して焼肉。台所から離れているため準備に手間取るのは難だが、夕暮れから夜にかけて徐々に冷たくなっていく風を受けながら、星を見上げながら七輪を使うのも思いのほか風流だと感じた。大仰なバーベキューセットはうちには似つかわしくない。兄を除く家族はどちらかと言うと素朴を好むのだ。
やっぱり僕はこの廊下が好きだ。今住んでいる家は廊下がキッチン兼用で5メートルもない。途中でどの部屋とも面していなくてもいいから、大きな窓のある廊下があったらいいのにな、と少し思う。だが夜は少し怖いかも、な。
実家には家を横断する廊下があるのだが、日が暮れてくると先が闇に包まれてしまう廊下。雨戸を閉められてしまうと本当にどこまで続いているのかわからない。すぐそこに終点があるのはわかりきっているのに、何だか吸い込まれてしまいそうで電気をつけるまで決して先には進まなかった。電気のスイッチのところまでは目を固く瞑っていくありさまだった。この癖は今でもあまり抜けず、時に手探りでスイッチを探しながら壁に頭をぶつける。
けど昼間は、廊下は格好の遊び場だった。
年端もいかないころは友達と走り回り、高知に住んでいた頃に買ったよさこい踊りで使う鳴子を持って踊り狂ったり、キャスター付きの椅子で滑って遊んだ。どれも今では恥ずかしくてできない。
そのため今の、通り道以外での廊下の使い方。
この廊下は大きな窓にも面していて、東側を向いている。だから日光は入ってきやすく春などとても暖かい。ゴザや座布団を数枚運んできて上に寝転び、菓子や茶を口に運びながら本を読む時などとても心地よい。この窓から見える場所に母がよくチューリップやパンジーなど植えるので見目も良い。デデポポのいる木はここからは見えないのだが。
また、大きな窓を開けるとこの廊下は縁側に早変わりする。蚊がわく前にここで、七輪を持ち出して焼肉。台所から離れているため準備に手間取るのは難だが、夕暮れから夜にかけて徐々に冷たくなっていく風を受けながら、星を見上げながら七輪を使うのも思いのほか風流だと感じた。大仰なバーベキューセットはうちには似つかわしくない。兄を除く家族はどちらかと言うと素朴を好むのだ。
やっぱり僕はこの廊下が好きだ。今住んでいる家は廊下がキッチン兼用で5メートルもない。途中でどの部屋とも面していなくてもいいから、大きな窓のある廊下があったらいいのにな、と少し思う。だが夜は少し怖いかも、な。
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