今日は友達MUの誕生日で、ご飯食べてボウリングに行くと聞いて遊びに行ったのに何故僕は今献血をしているんだろう。
と、高松の献血センターで思った。

2月の半ばに、遊びに行く計画を聞いたのでOKし、それを頭の片隅に残しながら電車に乗っていた昨日、もう一人のメンバーだったMIさんからメールが入った。

「久しぶりー。MUに聞いたんやけど明日遊びに行けるん?そして献血もしてくれるん?^^」

MIさんが献血回数40回を超える献血好きだとは知っていたが、何の話だ。知らんぞ。上郡での電車待ち時間でMUに聞いてみると

「あいつ何考えとんやろーのー?お前に献血のこと話したら来ん言う思ったから内緒にしとったんや。」

内緒にするな。先言え。

正直な話、この年ではあるが僕は注射は大嫌いだ。小6の時には注射の日にちょうど風邪を引いていたので、学校から後日に自分で予防接種に行くように言われたがそのまま日本脳炎の予防接種から逃げた経験もある。だが、遊びに行く約束をしていて今からキャンセルするわけにいかない。行くまでの車の中で説得しようと思った。

…なのに寝坊してしまい30分の遅刻で合流。車を出してくれたMIさんも遅刻魔だし、僕がひどい遅刻するのはどちらかというと珍しいことなので咎められることはなかったが、献血阻止を切り出すには最悪の状態だ。

そして当然のように献血阻止には失敗した。MUは「何で誕生日に血抜かれなあかんねん」と尤もなことを言い、花粉症の薬も飲んでいたので献血できずにさっさと商店街のほうに去ってしまい、僕はもう抵抗もせずに問診表を書き、無料の自販機でコーヒーを出して飲んでいた。

今日は人が少なくてすぐに順番が回ってきてしまった。問診表をもとに簡単な質問を受けて、すぐに血液検査に。試験管5本分血を採ります、と言われたので5回刺し直すのかと思ってビクビクしていたがもちろんそんなことはなく、取り外しできるタイプの注射器で針を刺したまま試験管を差し替えて採血していた。

どうやら問題なかったらしく、今度は本格的に採ることに。僕がやったのは成分献血とか呼ばれるものらしく、一度血を抜いてから血小板と血液を分離し、血液はまた体に返すらしい。

イソジンで腕を茶色にされ、太い針が刺される。痛いではないかこの野郎。1分くらい腕がジンジンしていたが痛みはだんだん和らいでいき、後はずっと待つらしい。

献血は絶好の暇つぶしとか至れり尽せりとか聞いていたが、確かにその通りだ。本を持ち込んでも構わないし、座っている椅子はリクライニングで柔らかい。テレビも見れるし頼めば飲み物も取ってきてくれる。僕の献血の担当になった人も手際良く、僕の献血ライフが良いものになるように働いてくれた。だが、冒頭で書いた思いは拭えなかった。

4パック分の血小板を取ったらしく、1時間以上かかってしまったが、その間ずっと再放送の「踊る!さんま御殿」や「吉本新喜劇」を見ていたので暇ではなかった。個室じゃないので笑いをこらえるのが苦しかったが。

初めての献血の感想。悪いものじゃない。少しの痛みとその後の体調管理さえ我慢すれば、1時間とてもゆったりと過ごせる。良いことをしている気分にも浸れるし記念品もいただいた。

今度はMUも絶対引っ張っていったる。


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