自分の部屋ほど落ち着くものは無い。

一人暮らしの友達に聞くと、家を出てからは
元の自分の部屋が物置代わりにされていて
帰省してもいる場所がない、などと聞くことがあるが
幸いにも僕の部屋はそのような難は免れている。
なぜか大きな米袋が3,4つ置かれてはいるが
ほとんど2年前と同じ形で保存されている。

そのおかげで、今でも帰省した時には
自分の部屋でゆっくりとすることができる。
9年間過ごした部屋は板張りで窓は北向き、
なぜか学習机は2つあり本棚が大小あわせて4つもある
明るそうな雰囲気は醸し出さない部屋だった。
あまり日が差さないし、カーペットも敷いていないので
冬はとても寒く、一晩そこで眠るだけで
目覚めると鼻先が既に痛くなっているほどである。
そんな部屋なのにコタツもなく、暖房器具は電気ストーブ1つだけ。
だったら夏は涼しいのでは、なんて夢物語で
窓を開けていても風が通りにくく、十分暑い。
壁に据え付けた扇風機は方向調節がうまく行かず
あまり機能していなかった。

テレビも無い。
エアコンなんてもってのほか。
部屋の構造と僕の性格上、9年間北枕。
兄がテスト期間の時はしょっちゅう追い出された。

こうして書くと碌なことの無い部屋なのに、
どうしてあんなに落ち着くのだろう。
どうしてあの部屋があんなに好きなのだろう。

たぶん理屈ではない。
「好きだから好き」でいいだろう。

帰省したらよく、部屋にこもって
CD聞きながらあわせて歌ったり、本を読んだりして時間を過ごし
寝るときには兄が昔勝手に天井に貼ったCHAGE&ASKAや
M.ジョーダンのポスターを見ながら眠りに就く。

そう過ごせることに幸せを感じる。

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