強行突破、6年越し。

もしかしたら風邪を引いたかもしれない。
昨日から、くしゃみがかなり多くなり、
今回の風邪は腹に来ると言うが、確かに調子よくないのだ。

毎年必ず風邪を引くので、特に珍しい事態でもないのだが、
困るのが「熱は出るが他は楽」バージョンと
「熱出ないくせに諸症状完全網羅」バージョンがあり、
9割の確率で後者の風邪を引くのだ。
今回も例に漏れず後者なのが辛い。
熱さえ出てくれれば、普段からぼけっとしているせいか
少々だるさを感じながらも普通の生活を過ごせるんだが
出ない場合は頭痛くしゃみ鼻水腹痛、さらにだるさと
風邪症状オンパレード。
だいたいの家庭では、「学校を休むか休まないか」の
基準はおそらく「熱があるかないか」であっただろう。
そのため僕はどんなに辛くても休めず、掠れて
口を開けば裏声になるという状況でも
学校に行くことになってしまっていた。
しかしそれも小学校までの話、
中学校からは辛いと思えば布団から決して出てこず、
痺れを切らして起こしに来る親にどんなに体が
辛いのか、切々と訴えると言う手段に出た。

この手段は高校卒業までずっと続けた。
冬が近付くにつれて頻繁に行われるようになる
この儀式に、親は顔をしかめていたが。
兄も同じ方法を取っていたために、いらだちは
倍増していたかもしれぬ。

昔は楽できる一心から風邪を一日でも
長引かせようといらぬ努力をしたものだが、
今はそんなこと言ってられない状況だ。
治れ。早く治れ。