エンタ!検定。

2005年10月11日 日常
tak氏(お気に入り参照)の日記にあった「エンタ!検定」やってみました。

+++ 第1回 エンタ!検定 成績発表 +++

あなたの総合得点は63点  全国平均 60点
全国順位(10月11日 6時現在)
26163位(72992人中)
−−ジャンル別得点表 −−−−−−−−−−−−−−−
    0_________10__________20点
映画 ■■■■■■■■■■■
テレビ■■■■■■■■■■■■■■■
音楽 ■■■■■■■■■■■■■
書籍 ■■■■■■■■■■■■■■■
芸能 ■■■■■■■■■
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−−講評−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
あなたは「エンタの玄人」
あなたは忙しい仕事や勉学のかたわら、世間の流行情報チェックを怠らない努力家に違いありません。ジャンル別にみると、「映画」「テレビ」「音楽」「書籍」は平均的に知っています。「芸能」にはあまり興味がないようです。仲間内で、あなたの好きなジャンルの話題になった場合、率先して盛り上げましょう。情報は発信する人に集まってくるものです。
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エンタ検定実施中!
http://ent.nikkeibp.co.jp/ent/kentei/

書籍が一般程度じゃやばいんだよなぁ……。
芸能はほぼ興味ないんでこんなもんだけど、テレビがこんなに高くてびっくりした。

でもこれ、60点超えたら「玄人」なのね。
玄人の割に得点低いけど、いいのかな?
ISBN:4403670199 コミック 久世 番子 新書館 2005/09 ¥672

友達のブログで紹介されたいた。
僕も職業柄とても興味があったので、池袋ジュンクで捜索。

これは書店員兼漫画家の久世番子が、書店での日々を綴ったエッセイコミック。
品出しや返品、万引きなど書店での日常を赤裸々に描いてある。

僕は書店バイトの経験がないし、営業経験もないので書店の実情には疎い。
書店さんってこんなに大変なんだなー……。
特に朝なんて、品出しシュリンク陳列に付録付けまでこなしてるのか。
大量減数を見越してサバ読んで発注したら満数来てしまって慌てたとか、割引利くからと本を買いすぎることなど、自分にも経験あることが描かれてたりして思わず笑ってしまう。
リアリティあっていいです。
変に版元や取次、読者に媚びたこと言わないのもいいです。

しかし、箱のサイズ17号とかダンボールの側面に書かれている文字で、どこの取次使ってるか一発でわかるがな。

でも、これだけはわかってください!
こっちも「取り次がない」のではなく「取り次げない」ことが多いことも!
版元さんが重版にシビアなことは、版元にいる友人からこの金曜にもレクチャーしてもらったばかり。
確かにね、調子に乗って重版かけたとたんに返品されてきたら在庫あふれるし。
よって、特に専門書なんかだと、もう何年も最小限ストックしかない(=取次の倉庫にまわす分などない)こともあるのです。
営業さんと仲良くなっておくと「この前ちょっと返品きたから」ってくれることもあるんだけど。
ありがとうございます、H社さん、H出版さん。

……H大出版局はとてもシビアだよなー。
OBだっつったらくれるかな。
ISBN:4062116995 単行本 金城 一紀 講談社 2003/02 ¥1,239 在日コリアンである「僕」の青春をポップな筆致でつづった直木賞受賞作『GO』以来、3年ぶりとなる金城一紀の長編小説。連作短編集『レヴォリューションNo.3』に登場したオチコボレ高校生集団「ザ・ゾンビーズ」が再び活躍する青春小説であるが、今回の主人公は高校生ではなく40代後半の平凡な中年男。家族の崩壊を必死に食いとめようとも…

同期が金城一紀が好きで好きで。
僕も『GO』は面白いと思ったクチ。
これと『レボリューションNo.3』と『SPEED』3冊一気借り、一気読み。

鈴木一は、真面目が取り柄の平凡なサラリーマン。
半径1メートルのことだけに気を配って、幸せに生きていければ……と思っていた彼の想いは、娘が暴行を受けたことにより打ち砕かれる。
予測外の事態に陥った彼は自分の不甲斐なさと、暴行を加えた男への恨みに包まれる。
そこで出会った男子高校生4人組。
ひょんなことから、彼は高校生たちと、決闘のための訓練を始める。

非常にスッキリした本。
もう軽い軽い。
3時間で読了できた。
落ち込んだ人間が這い上がって成し遂げる。
これって、意外なほどできないことで。
だからこそ、成し遂げた人間には魅力を感じるのだけれど。
これの主役のお父さんも、きっとこれからはものすごくかっこいいお父さんとして、家族を守っていくんだろうなー。
職場での立場はどうなるか知らないけど、職場と家族を天秤にかけたら、どっちの評価が大事かは、ね。

しかしこの作者、心から朴舜臣を愛してるんだろうね。
他の面々は滅多にフルネームなど出てこないのに、何故かこの人だけほぼフルネームで呼ぶ。
(『レボリューションNo.3』では、3話目の女性もフルネームだらけだったな)
逆に、彼のキャラクターと山下のズッコケぶりを押し出しすぎて、他のキャラクターがいてもいなくてもいいような感じがするよ。
そのキャラクターである必然性を感じない。


正直な話、ゾンビーズのシリーズは、もうお腹いっぱい。
どれも話の筋がワンパターンで。
1つのことを成し遂げたいと思っている人のために彼らが力を貸して、特訓し、成功させる。
なんとなく、宗田理の『ぼくらシリーズ』を思い出した。
これより先に発表された『レボリューションNo.3』で死んでしまったヒロシがこれでは復活していたり。
まず、前置きがあって「これから話すのは、そんな私の冒険譚だ」と〆て、過去の話を語ることも。
「あぁ、これは過去のことなのか」と思ってしまうので、どうしても感情移入とかのめりこむことができない。

たぶん、もうこの人の本は読まないのだろうな。
ISBN:4091885543 コミック 芳崎 せいむ 小学館 2005/08/30 ¥590

営業部のスペースに積んであった。
「あー、面白そうだな。売ってもらおうかな」と思いながら翌日出社すると、ない!
書名も覚えていなかったが、記憶に残っている装丁だけを頼りに池袋ジュンク堂で捜索。
無事発見。シリーズ物4冊全て購入。

「金魚屋古書店」は、駅から少し歩いた、川べりにある古本屋さん。
扱っているのは漫画。
漫画のみ。
どこにも売ってなかった漫画、プレミア物、ここに揃わないものはありません。
だから、至る所から漫画に自分の物語を持っている人たちが集まってくるのです。

僕としては、久々の大ヒット!
戦前〜80年代の漫画の話が中心なのでリアルタイムで読んだものは1冊もないのだけれど、作中や巻末で詳しい解説がなされるので取り残されることはない。
現役古書店店長さんが監修しているので、こんなに詳らかなのか。

何よりも、漫画好きにとっては、話の節々に「あるある!こんなこと!」「こう感じたことある!」という想いが溢れていて。
ついつい読みながらにやけてしまうことも。
たまーに、やりすぎと思うこともあったけど。

『金魚屋古書店』よりも先に『金魚屋古書店出納帳』(少年画報社/新版が小学館から発売中)を読んだ方が、人間関係やいきさつがわかって良いかも。

もし、今好きな漫画が何でも手に入るとしたら。
片倉陽二先生の『のんきくん』が読みたいなー。
どこまでもマイペースな3人家族、のんきくんとパパとママ以外に主要メンバーなし。
「あり〜?」とか「ドピュー」とかの特徴的な擬音、ロケットみたいに飛んだりきりもみ回転する独特なすっこけ方。
面白かったなぁ。
でも、80年代のてんとう虫コミックスなんてとっくに絶版。
片倉先生も’97年にご逝去なされた。
記憶では、8巻まで出て「以下続刊」
9巻は永久に出ない。
今、ぴっかぴかコミックスとして復刊しているみたいだけど、それじゃ何か違う。
オークションやamazonでは見つかったけど……。
ISBN:4101250219 文庫 伊坂 幸太郎 新潮社 2003/11 ¥660 既存のミステリーの枠にとらわれない大胆な発想で、読者を魅了する伊坂幸太郎のデビュー作。レイプという過酷な運命を背負う青年の姿を爽やかに描いた『重力ピエロ』や、特殊能力を持つ4人組の強盗団が活躍する『陽気なギャングが地球を回す』など、特異なキャラクターと奇想天外なストーリーを持ち味にしている著者であるが、その才能の…

大学の友達から借りて読む。
本好きの友達って貴重だ。

コンビニ強盗に失敗した伊藤は、逃走中に気を失う。
目が覚めたときには、知らない島にいた。
そこは、150年もの間外界との交流を絶っていた「荻島」
「ここには大事なものが、はじめから、消えている。島の外から来た奴が、欠けているものを置いていく」という伝説を持った島。
犬顔の日比野。
反対のことしか言わない画家、園山。
島の規律として「殺人」を認められている男、桜。
太りすぎて動けなくなった女、ウサギ……。
そして、島の人々に神のように崇拝されている、喋るカカシの優午。
奇妙な人物と社会に戸惑いながらも、伊藤はここで過ごすことにする。

しかし翌日、何者かに優午が殺された。
未来を予見できる優午は、何故その死を止められなかったのか。

ミステリーなのだけど、僕はむしろファンタジーとして読んだ気がする。
この世界が、どうも一段浮いた位置にある気がして。
景色は牧歌的かもしれないが、実はとても残酷なこの島。
子供を亡くした親の役目や桜の判断基準、それに慣れきっている人々。
この島の常識なのだから、当然なのだけれど。

しかし、僕にファンタジーと思わせた最大要因は、リョコウバトのエピソード。
リョコウバトについては初めて知ったが、2億羽のリョコウバトが空を覆いつくす光景はどんなものだったのだろうか。
200年前には、見れたかもしれない光景。

登場するキャラクターは一癖も二癖もあり、強い印象が残る反面、主人公の伊藤は少しキャラが弱いかな?
支倉常長やオーデュボンといった歴史上の人物を登場させて、エピソードを織り交ぜることでさらに作品が深くなっている気がする。

ただ、優午が死ぬ前に「伝説」の方に興味を持ってしまったため、この伝説の答えのあっけなさには拍子抜け。
日比野も、天邪鬼な性格な割にあっさり納得するし。

他、伊坂作品は何作か読んだけれど、どれも現実に近いファンタジーという印象(『チルドレン』はそうでもないか)
話のテンポも良く読みやすい。
次は『重力ピエロ』読んでみたいなー。
よろしく!(だ、誰に?)

ぬり之(ゆき)

2005年7月17日 読書
ISBN:4938733900 単行本 ぬりゆき製作委員会 風塵社 2001/01 ¥735

友達に頼まれて、社内割で購入。
ジャポニカ学習帳みたいな装丁、中身はものすごくシュールな塗り絵が詰まっていてこれが面白いんですよ。

しかしここ最近、総務課(社内割申請先)やその周りで
「あいつは塗り絵ばっかり買っているが変な奴じゃないのか?どういう奴なんだ?」
と噂されていることが判明。
先輩が情報をキャッチしてきてくれた。
先輩は「いやー、あれはただのネタですよ。この塗り絵、中身面白いですし」
とフォローしてくれたらしい。
ありがとうございます。

しかし、たかが塗り絵買ったぐらいで、何でそこまで言われなきゃいかんのだ。
休日出勤で15時まで仕事。
その後、浅草で高校の後輩と合流した。

うち一人は大学4年でたまに遊ぶのだが、もう一人は今年上京したばかり。
浅草を観光して、月島にもんじゃを食べに行くことに。
しかし、時刻は4時半。
アイスや人形焼を食べていたので、腹もすいていない。
体力はある。

「……歩く?」

はじめ乗換えが面倒ということで、蔵前まで歩く。
しかし、体力も腹もまだまだ平気。

両国。
森下。
清澄白川。
門前仲町。
月島。
歩きとおしました。
2時間半くらい。
意外と近い。
両国の東京博物館前で「3時間以上かかるよ」と言った守衛さん、うそつき。

もんじゃは「ムーの子孫」で食べ放題に。
何故みんなベーシックなのを無視して、「すき焼き」や「麻婆豆腐」や「なすチーズ」みたいなイロモノに走るんだ(自分含む)
今年上京の後輩も楽しんでくれて満足。

翌日からの勤務が、体がだるくて仕方がなかったのは内緒。

初北欧。

2005年7月9日 呑む・食う
玲さん(お気に入り参照)と、お食事に行く。
目指すは六本木のスウェーデン料理店「リダ・ダーラナ」

6時に待ち合わせしていたのに、20分も遅刻してしまった。
麻布十番、何でそんなに乗換えが面倒なんだ。
1年ぶりの再会。
挨拶もそこそこに店に移動。

こじんまりとして、きれいに整えられた店内。
スウェーデン料理が初めてだった僕は、いろいろ食べてみたくてコースに。
食前酒も知らないものにしたくて、名前だけでアクアビットを頼もうとして止められた。
そんなに強い酒だったのか……。

料理名までは覚えてない。
前菜1:ニシンの酢漬け、サーモンなどの盛り合わせ。
あっさりとして優しいお味。
ほどよい酸っぱさ。
思ったより歯ごたえがあったのには驚いたけど。

前菜2;アボカドのサラダ。
きゅうりの薄切りをまとめて器を作り、そのなかにアボカドが詰められている。
森のバター、アボカドのねっとり濃厚な味が好きな僕。
きゅうりと食べると少しあっさりする感じがしてまた良し。
でも、僕は確かもう1つの前菜だった「フォアグラのパテ」を頼んだはずだが……。

メイン:肉団子の煮込み、マッシュポテト、インゲン?アスパラガス?の付け合せ

肉団子がメジャーな家庭料理とはしらなかった。
ドミグラスソースみたいな濃い目のソースで煮込まれている。
大きくないので食べやすく、ついているジャムとソースを絡めると甘さが加わりまた違ったおいしさ。
マッシュポテトにはかなり薄い味しかついていなk、ソースにつけるとちょうど良かった。

デザート:イチゴのタルト
土台がしっかりしてなかなか重量感のあるタルト。
思ったより甘みが強く、濃厚な味。イチゴも酸っぱすぎない。
これについてくるコーヒーが苦味が少なく、砂糖も何も加えずにケーキと一緒に食べるとケーキの甘さをさらっと流してくれてちょうど良い塩梅。

パンは小ぶりのを2つ。ほくほくで少し固め。
しっかりとした味。
器に隙間なく詰め込まれたバターが付いてくるが、あれ、使った分だけまた補充するんだろうか。

少し薄暗い店内は蝋燭の光も映えて、落ち着いた印象。
厨房の中が見えるのでそれも楽しみ。

玲さんとは、現在の仕事状況や音楽の話を。
仕事、お互い大変ですよね……。
水産系出身の新人君の指導、頑張ってください。
演奏会も呼んでください!

声。

2005年7月8日 日常
会社のパートさんとカラオケ。

「ジャニーズ声」と評されました。

……あんまり嬉しくないのはどうして?
『夜のピクニック』が映画化。
エキストラ募集していたので、早速応募した自分がいる。

恩田さんの作品に参加できれば、これ以上嬉しいことは(今のところ)ないもんなー。
参加希望日を土曜にしてしまったから、倍率高いかもしれんけど。
当たるかな、当たるといいなー。

当たった場合、23歳の僕が学生ジャージ着るかもしれんという、犯罪すれすれの事態になってしまいますがね。
ははは。
ホンダーズのあと、向かったのは赤坂。
ホンダーズ参加メンバーの1人が、これから「明石家さんまつり」のエキストラに行くと言うので、思いつきで付いて行ったのだ。
解散は深夜2時だが、翌日は代休なので平気。

初めて入るTBS。
受付を済ませ待っているが、待ち時間が長い長い。
2度の移動を経て、1時間以上待っていた。

やっとついた撮影場所は、教会みたいな仰々しい場所。
そこに正座で座らされる。
担当者から役割を聞くと、

さんまさんと安住アナが歩いてくる。僕らは正座でお辞儀している。コーラス隊がさんまさんを讃える歌を歌う。

垂れ幕が下り、安住アナが「我々の願いは」と言うと
「来年のお誕生日会も、是非TBSで!!」と叫ぶ。

サンバ隊が入ってきて踊り狂うので、僕らも立ち上がって踊り狂う。
以上。

ここで問題なのは、ホンダーズ後なので、僕はユーフォを背負っていること。
他の客にとってはかなり邪魔だ。
その上正座している、
なんとなく、江戸時代の正座している上にどんどん重い石を乗せられる拷問を思い出した。

リハーサルを経て、本番。
担当が気をつけて欲しがっていたことは、
「サンバまでは厳粛な雰囲気でお願いします」

……さんまさんが入ってきた瞬間、大声で歓声を上げた人多数。
担当さんは指を口に当てて「静かに!」というジェスチャーをしていたが、途中で諦めてしまった。
でも、コーラスが聞こえなくなったのはやりすぎだ。

僕は任務を全う。
来年もTBSをお願いして、サンバで踊り狂った。
1時過ぎに、ほんの数分だけテレビで放映された部分。
友達に「たぶん映らんけど、もしかしたら、ね」と送っておいたのだが、後に来たメールでは
「わからんかった」
……さよですか。

交通費なし。
ギャラなし。
収録語は赤坂に放り出される、という相当ひどい扱いのエキストラだったが、さんまさん見れたし、いいか。
安住アナ、思ってたより小さくてびっくりした。

友人は「わからんかった」らしいが、もし茶色っぽいでかいケースを背負っていた男が踊り狂っているのを見ていたら、それ、僕です。
入っていた就職講座で、楽器サークルを作った。
その名も、恩師の名を採って「ホンダーズ」
言いだしっぺの1個上の先輩を団長に掲げたが、忙しい方。
誰か動かないと活動に踏み切れないので、今回は僕が幹事役。
と言っても、スタジオを予約して連絡しただけ。

と言うわけで、今日は職場に楽器を持ち込む。
ソフトケースに入れたユーフォを椅子の上に置いていたら、他部署の課長が
「死体でも入っているのか?」
と言っていたらしい。
茶色の愛嬌のないバッグだし、子供が手足を折りたたんだくらいの大きさだしなぁ。

何とか早めに仕事を終わらせて、19時に御茶ノ水駅集合。
出口を間違えた団長が、テナーサックスの重さに耐え切れずへばっているのを迎えに行き、無事スタジオに到着。

とりあえず用意した楽譜は「イン・ザ・ムード」と「シング・シング・シング」
スウィングガールズの受け売りだ。
今日集まったのが、サックス3人にドラムに僕だった、というのもあるけれど。

みんな経験者だし、練習して軽く合わせられたら…と思っていたがそう甘くはないらしい。
もともと、難易度がそこそこ高い曲である。
できないできないと言いながら練習し、最後はかなりテンポを落とした「イン・ザ・ムード」を合わせて〆た。

結果的には「久しぶりに楽器吹けて楽しかった」という感想をもらえたので、個人的にはOK。
でも、次の幹事は放棄。
時間のある学生さんにやってもらいましょう。
友人の誕生日祝いに寿司を奢って(来月の僕の誕生日で取り返す予定)友人の家で寛いでいる時に見たやつ。

2006年、トリノオリンピックから正式種目になった「スキージャンプ ペア」
1組のスキーを2人で装着し、ジャンプ時の技術性と芸術性を競うこの種目にかけた人々の華麗なジャンプを約20収録。

あほだーあほすぎるー。
とても人間技とは思えない動きが銀世界の空中で炸裂!
ものすごく美しいものからあまりにも卑猥なものまで、全て観客の目を引き付けて離さない。
スキーを脱いで、足で着地して滑る何て行為もお手の物!
暴力的行為から超常現象まで、メダルのためならどんな行為でも具現化させます!
個人的には、1作目のメゾネットが大好きです。

モーグルやフィギュアスケートなど、冬季オリンピックの芸術的種目が好きな僕としては、是非正式種目になってほしいが、ま、無理な話ですね。
ISBN:4594038506 文庫 萩原 正人 扶桑社 2003/01 ¥650

突然、死の宣告をされたらどうします?
僕はきっと、呆然としたまましばらく這い上がれない。

著者はお笑い芸人「キリングセンス」の萩原正人。
慢性肝炎だたはずなのにいつの間にか肝硬変を起こしていた彼は、医者に余命半年と宣告される。
その日から、生き残るための彼の過酷な日々が始まった。

奇跡だ。
当時(20世紀がかろうじて終わらないころ)の日本での認識だと、誰もが考えなかった肝臓移植。
それを実現できたのは、まずは親兄弟、中高の友人のおかげ。
彼らがいなければきっと、募金や記者会見なんて考えなかったろう。

爆笑問題の太田夫妻。
彼らがいなければ、海外移植なんて道、見つけられなかっただろう。
所属事務所の上下なんて関係じゃなく、大事な友人として尽力した。

そして、妻子。
寝ずの看病、移植のための渡米に同行してくれた妻。
転校させ、祖父母の下に預け、我慢を強いた息子。
そのためにも、ここでやすやすと死ぬわけにはいかなかったのだ。

毎日吐血、脳症、腹水などの苦しみに耐えながら、死に怯える日々はどれだけ辛いものだっただろうか。
その苦しみを受け止めつつ、「絶対に生き延びてやる!」と決意し、戦う姿には息を呑む。
決してこなれていない文章だが、それだけに虚飾のない生々しさ、痛さが伝わってくる。
今では、この本を参考にする若手の医師もいるという話だ。

本人にとっては真に不幸なことだったが、この体験が日本の医療、そして肝硬変で苦しんでいる方々の認識に一石を投じたのは間違いない。

この本を読んで、爆笑問題太田の認識がかなり変わった。
あんまり好きじゃなかったのになぁ……。

念願の。

2005年6月5日 音楽
ついに買いました、マイ楽器!
メーカーはユーフォニアムの超有名メーカー、BESSON。
イングランドの楽器メーカーで世界中の奏者に愛されている。

その分、お値段も相当張るのだが。
楽団の先輩が、中古で買ったやつを僕に勧めてくれた。
本当は78万円する楽器を25万で売ってくれると。
しかし、僕に25万をポンと出せる財力はない。
すると、分割でも良いと言ってくれるではないか。
それでも悩んだが、ずっと先輩から楽器を借りているし、いい楽器欲しいし、決断した。
さ、買ったからにはもっと練習してうまくならないとな。
そんで、稼がないと……。

しかし、楽器を買う話を他人にした場合。
楽器経験者だと「安いじゃん!私なら買う!」と好意的なのに対し、未経験者だと
「高っ!」
「楽器やってたらたぶんすごく得に思うんだろうけど……」
と、反応が対照的なのが面白かった。

誤解だ。

2005年6月5日 日常
コンビニのジュース売り場で迷った。

紙パックのお茶なら500ミリで84円……。
ペットボトルより断然安いな。
しかも、1リットルでも103円!
でも、こぼさないか?
やはり蓋があったほうが安全か……?

結局、安さと量に負けて1リットルを購入。
気をつければ平気、平気。
今日の楽団はきっついぞー。
本番前最後の練習だぞー。
しかもそんなに涼しくないぞー。

やはり練習はきつく、お茶を700ミリは飲み干して終了。
500だったら間違いなく足りなかった。

残りのお茶をこぼさないように気をつけつつ、帰途。
電車の中で、明日までの課題の構想を練る。
考え事に没頭する。
どうすればいいだろう。
どうすれば、一番有効なのだろう……、と新しい企画案を練っていた。

油断した。
気づくと、鞄の中にお茶がこぼれているではないか。
無言の悲鳴を上げてお茶を取り出すが、けっこう大量にこぼれてしまった。
鞄の中は、ビニール製の袋に入ったDVDが壁になってくれたので、本1冊と楽譜が濡れただけだった。
しかし。
僕の鞄の底の穴から、お茶が流れ出していたのだ。
抱えるように鞄を持っていたので、流れたお茶は……。

電車の座席が湿る。
その湿った座席に座っているのは、股間がびしょ濡れの僕。
そして、足元には、少し黄色とも茶色とも取れる色のかかった水溜り……。

何も知らない人が見ると、僕がおもらししたようにしか見えない。
そして、真実は僕しか知らない。
向かいの席に座っていた男女3人は、じっとこっちを見ていた。
実際、僕はおもらしはしていないので恥ずかしがることもあるまい、と開き直って、でもやっぱり真実を主張したくて、お茶のパックを手に持ってじっと座っていた。
次の駅でが目的地だったのでそそくさと降りたのだが、あの座席が乾くまでは誰もが「ここで誰かがもらした」としか思わないだろう。
別にいいのだ。
電車の中での出会いなど、所詮一期一会!!(by辛酸なめ子)

一期一会なら、最上級のおもてなしが必要ではないか。

-------------------------
というわけで。
この日記を見てるはずのKさん。
『僕の中の壊れていない部分」は新品を弁償します。
本当にごめんなさい。
ISBN:4776300052 大型本 あきやま みみこ 風塵社 2003/08 ¥840

たまーに、度肝抜かれる本ってありますよね。
半月ほど前に見つけたこれは久々のヒット。

とりあえず。
これ、塗り絵です。
タイトルからは想像もつかなかった。

1ページめくってみると、キャサリンの絵が。
「わたし、キャサリン!」と言ってるが、いきなり突拍子もない格好で飛び跳ねている。
「お前誰や!」と心の中で突っ込みをいれまくる。

簡単なストーリー仕立てなのだが、この物語のぬるいこと。
年甲斐もない妄想を見て日本に来て、ヴァンデラスと出会い、ありえるはずもないシチュエーションのデートや結婚式を挙げるキャサリン。
その一部始終を眉を顰めながらの笑顔で見守ることができるという特典が読者には与えられる。
ありがたいと思うかどうかはその人次第。

前ページ塗り絵の要素はあるのだが、どのポーズも狙ってやっているとしか思えない。
途中に、線をつないで絵を作るやつとか、着せ替えコーナーとか、迷路とか様々なゲームも遊べる。
これ、塗り絵です。
しかも、中に出てくる文は全て英語なので、英語の勉強もできるという優れもの!
とりあえず、思いついた要素のごった煮のようなこの塗り絵。
笑いをこらえながらページをめくっていた。

ここで何を間違ったのか。
購入申請してしまった。
色塗ろうかなー、保存用にしようかなー。
ネタとして周りには広めるつもりですけどね。

あーあ。

2005年6月1日 就職・転職
何なんすか?この風通しの悪さ。

そりゃあんたらは高みの見物してりゃいいかもしれんけど、働くのは我々現場の人間ですよ?
そこの人々に1つの意見も聞かず、「今度からこういうことになったので以後従うように」と言われても納得なんてできますか。

入社して初めて、会社やめてやろうかと思った。
ISBN:410401303X 単行本 小川 洋子 新潮社 2003/08/28 ¥1,575

職場は、社員6名、パート20数名、アルバイト6名、外注さんというところ。
必然的に、一回り以上年上の方々とのコミュニケーションが求められる。
どちらかと言うと、そういった方々と話すのは慣れているので、今のところは楽しくやっているが。

この本は、中でも仲の良いパートさんから借りた本。
読書好きの方が多い職場なので、本の話は否応なしに盛り上がり、あっという間に貸し借りの話がまとまったのだ。

家政婦の私が派遣された先は、80分しか記憶が持たない天才的な数学博士の下だった。
数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは、私の息子、ルートとの出会いによって大きく変化する。
博士は、私とルートとともに振り返ることのできないその一瞬を生き続ける。

この本の語り方は何と言うか。
何もない真っ白な部屋。
窓からは木漏れ日が降り注ぐ、春。
そこで、初老近くなった主人公の家政婦と、背も伸び声変わりも終わったルートが、当時を振り返りながらゆったりと語っている……。
その席に同席している自分。
温かいコーヒーと甘いクッキーを楽しみながら。
そんなつもりで読んでいた。
会ったこともない博士のことが、1つ1つ染み込むように心の中に入ってくる。

正直な話、数学は大嫌いだ。
1つしかない完全な答えを求めなければならないところが性に合わないから。
しかしその、1つしかない完全な答えがかけがえのないものであるかもしれないことには全く気付いていなかった。
様々な数式によって、数字は新たな意味を持つ。
意外と、面白い、かも……。
数字や数学に親近感を持つ日が来るなんて。

「私」が、ルートが、そして博士が毎日欠かさず抱いていた思いと、それを受諾した上で歩んでいた人生はとても暖かい。
帯にはラブストーリーなんて書いてあるけれど、恋愛と言うよりは家族愛とでも言ったほうがしっくり来るような気がする。

最後まで、メインの3人の名前が明かされないからこそ、他人の話と割り切らずにより身近に感じられた。
この方の他の作品も、手土産とマグカップを持ってお邪魔するような感覚になれるだろうか。

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